トーク
気がつけば・・・俺は自分のいるそこが、青い、まるで海の中のような空間・・・にいた。
何故、、自分がここにいるのか、どうやって来たのかもわからない。
いつもなら、、、
英霊として世界から(召還)呼び出されては戦いに駆り出され、仕事が終われば座に還る。そして再び・・・
何度同じことを繰り返したのか思い出すのも馬鹿らしい。
還り着いた場所はいつもの、、、英霊の座、、、と呼ばれる場所のはずだったのだが・・・。
今は、自分の存在以外は何もない、ただ青い世界を・・・俺はひたすら眺めていた。
ここに来てから・・・どれだけの時間が経ったのだろうか?いや、何もない、何も起こらないこの世界で時間をとらえることは出来そうになかった。
過去にも未来にも呼び出されるサーヴァントにとって、まあ、時間など意味をなさないのでどうでもいいことなのだが。
あれほど嫌悪した、掃除屋と呼べるような日々が懐かしくすら感じる。
毎日、同じ光景を呆然と眺める日々が続いている。あれから何日経ったのか・・・と、考えることもおかしいだろうか。
座に居さえすれば自分を呼ぶ声には困らないはずなのに、、、静かすぎて感覚が麻痺してしまいそうだった。
――――――ジジッ!――――――――
何もなさ過ぎることに飽きたせいだからだろう、振り向いてしまったのは。
「ノイズ?」
自分が人間だった頃に見た、まるでそう・・・TVの砂嵐のような、影が一瞬走った。
だから、ついノイズという表現が口から出てしまった。
―――――――――――――
「・・・・・・・・・・」
振り返ってしばらくみても、そこに広がるのは海のさざめきだけだった。
続き
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