キャスターとオレの仲は戦いと共に深まっていった。キャスターがオレに浴びせる求愛の言葉も、恥ずかしいと思わずに受け止められるようになってきた、ある日。

いつものようにアリーナでオレとキャスターは戦闘を行っていたけれど、今日のキャスターは様子がおかしかった。戦闘の中で、その声や表情から・・・彼女の気持ちに必死さが伝わってくるのだけれど、同時に悲壮なぐらいにその動きにいつもの冴えは感じられなかった。鈍感なオレは、どうやら彼女が疲れていたことに気づかなかったらしい。

オレとしては、彼女がこのまま戦い続けることは辛かったので・・・、自分の不甲斐なさを心の中で詫びながら、彼女に呼びかけた。

「なぁ、タマモ、今日のところは（アリーナの戦闘は）ここで止めにして、明日にしないか？オレも疲れたし、ゆっくり一緒に眠らないか？」
愛しの我が僕（しもべ）からは・・・
「えっ？いいんですか？ご主人様。も・申し訳ありません！」
「いいんだよ、お前はいつも頑張っているじゃないか・・・。」

オレ達二人は、共に笑いあった。今夜は・・・彼女を優しく抱きしめてあげよう。　　　

＊男主×狐、ラブラブってこんな感じでどうでしょうか？少し甘くなりましたかね？男主と狐が一つ屋根の下（マイルーム）で、一緒に寝るですよ？。どんな夜かは、ご想像におまかせしますね。